同じロゴでも、刷り方が違えば仕上がりも費用も別物になります。トートバッグ・エコバッグのプリントは4方式。それぞれに得意技とクセがあって、デザイン・生地の色・枚数の組み合わせで正解が変わります。この特集では、4方式の違いを一覧表と用途別のおすすめレシピに整理しました。発注前のチェックリストとしても使えます。
目次
1. まず結論:4方式の比較表
2. シルクスクリーン|ロゴ入れの王道
3. 染色(デコプリ)|フルカラーの本命
4. フィルム|エッジの鋭さと白・金銀
5. 転写|濃い生地に写真を載せる
6. 用途別おすすめレシピ5つ
7. 発注前チェックリスト
8. よくある質問
まず結論:4方式でできること・できないこと
細かい話の前に、全体を1枚で。◎=得意、○=できる、△=条件つき、×=不向き、−=デザインにより要相談です。
| 写真・フルカラー | 白プリント | 金・銀 | 濃い色の生地 | 少量 | 大量 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シルク | × | − | ◎ | ○ | △ | ◎ |
| 染色(デコプリ) | ◎ | × | × | × | ◎ | ○ |
| フィルム | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 転写 | ◎ | ○ | − | ◎ | ◎ | △ |
この表だけで結論が出る方も多いはず。「写真を淡い生地に」なら染色、「黒バッグに白ロゴ」ならフィルム、「1色ロゴを1,000枚」ならシルク。もう少し詳しく知りたい方は、このまま下へどうぞ。
シルクスクリーン|ロゴ入れの王道
版を作り、インクを生地に直接刷り込む昔ながらの方法です。一度版を作れば刷るほど1枚あたりが安くなるので、ノベルティの世界ではいまも主役。インクが生地の上にのる分、発色に力があり、金や銀のメタリック表現もできます。
知っておきたいのは2点。色数は1〜3色までで、写真のような表現はできないこと。それと版代が別にかかること(金額は価格表へ)。版代は最初だけの出費で、当店では版下を半年間保存しているため、追加注文では割引になります。つまり「配り足すかもしれない」案件ほどシルク向きです。詳しくはシルクプリントとは?。
染色プリント(デコプリ)|フルカラーの本命
染料を生地に染み込ませる方式で、版がいりません。写真もグラデーションもそのまま刷れて、色数が増えても料金体系が変わらない。インクの盛り上がりがなく生地の風合いが残るので、手に取ったとき「プリントを貼った感」がないのが持ち味です。染み込み式ゆえにひび割れの心配もありません。
弱点もはっきりしています。白色が刷れないこと、濃い色の生地では下の色と混ざること、ポリエステルに使えないこと。つまり主戦場は「生成り・淡色のコットン×カラフルなデザイン」です。淡い色のベタ塗り部分では粒子感が出ることがあるので、正確な色指定が必要なコーポレートカラーものは、お見積り時にご相談を。染色プリントとは?・価格表。
フィルムプリント|エッジの鋭さと白・金銀
カラーシートをカッティングマシンで精密に切り抜き、高温プレスで圧着する方式です。輪郭のシャープさは4方式でいちばん。白いロゴを黒いバッグに、という染色プリントには不可能な組み合わせを正面から受けられます。金ピカ・銀ピカ・ホログラムといった特殊シートも選べるので、目立たせたいイベントグッズとも相性がいい。シートはアディダスの公式ユニフォームにも採用されているドイツ製を使っています。
切り抜きで作る性質上、写真や細すぎる線は苦手です。輪郭データ(ベクトル形式)が基本ですが、手元にない場合もまずはご相談ください。フィルムプリントとは?・価格表。
転写プリント|濃い生地に写真を載せる
専用シートに印刷してから生地に転写する方式で、レーザープリンター並みの高精細な表現ができます。染色プリントが苦手とする濃色生地や再生ポリエステルにも刷れるので、「黒いバッグにフルカラーのイラスト」はこれの出番。仕上がりには光沢があり、発色は4方式でも指折りの鮮やかさです。製版が不要なので少量でも作りやすい。
ひとつだけ癖があって、輪郭が複雑なデザインでは白枠が付く場合があります。ワッペン風のデザインなら白枠を活かす手もあり、このあたりはデザインを見て事前にご案内します。転写プリントとは?・価格表。
用途別おすすめレシピ5つ
① 展示会で大量に配りたい
薄手4オンスや一番お安いバッグ×シルク1色。デザインを1色にまとめるのが費用圧縮の要です。版が残るので、翌年の展示会で追加するときは割引に。
② ショップの物販用に、売れるトートを
厚手キャンバス×シルクまたはフィルム。厚手生地のしっかり感と、くっきりしたロゴの相性は鉄板です。高級ラインの一覧から生地を選ぶ方法も。
③ 写真やイラストをそのまま刷りたい
生成り・淡色の生地なら染色(デコプリ)、黒や紺の生地なら転写。作品グッズや記念写真ものはこの2択で決まります。
④ 黒バッグに白ロゴでかっこよく
フィルム一択に近いケース。黒のトートバッグ一覧と組み合わせてどうぞ。金・銀・ホログラムに変えると化けます。
⑤ 記念品を少しだけ
版のいらない染色・フィルム・転写のどれか+1枚から作成サービス。小ロット対応バッグから選ぶとさらにスムーズです。
発注前チェックリスト
お見積りの前にこの5つが決まっていると、話が一度で通ります。決まっていなくても見積もりは出せるので、あくまで理想形として。
- 用途と枚数——配布か販売か贈答か。枚数で最適な方式が変わります
- 生地の色——濃色なら染色は外れ、フィルムか転写かシルクに絞られます
- デザインの色数——1色にまとめられるなら選択肢と予算がぐっと広がる
- 使用日——通常は正式オーダーから中11営業日ほど。急ぎはスピード印刷便(最短中7営業日出荷)
- データの有無——ベクトルデータがあればフィルムも候補に。手書きラフやスマホ写真しかなくても、データ作成はこちらで引き受けます
よくある質問
Q. 追加注文のとき、版代はまたかかりますか?
A. 版下は半年間保存しているので、期間内の追加注文は割引になります。リピート前提ならシルクの版代は「初回だけの投資」と考えられます。
Q. どの方式が一番安いですか?
A. 枚数とデザイン次第で逆転するため、一概には言えません。簡単見積もりにデザインを添えていただければ、4方式で計算して一番お得な組み合わせをご提案します。
Q. デザインデータがありません
A. 手書きのラフやスマホで撮った画像で大丈夫です。プリントデータの作成はこちらの仕事。仕上りイメージの作成は無料です。
Q. 仕上がりを事前に確かめられますか?
A. サンプル購入で生地の実物を、色校正(印刷試作)で量産前の色味を確認できます。これまでの実例はオリジナル作成事例集に。
関連ガイド
バッグ本体の選び方は別ページにまとめてあります。生地の厚さから決めたい方はオリジナルトートバッグ作成ガイド、素材から決めたい方はオリジナルエコバッグ作成ガイドへ。プリント方法で迷ったままでも、簡単見積もりから相談を始められます。
|
オリジナルエコバッグ作成ガイド|素材・形・印刷方法の選び方 |
オリジナルプリントでお安いトートバッグ作成 |
カラー生地のトートバッグ カテゴリー |









