こんにちは。コットン生地のエコバッグ・トートバッグ限定でオリジナルプリントをしている専門店です。
当店の納期ページでは、オーダー商品の納期を「通常中11営業日」とご案内しています。
短い言葉ですが、どこから数え始めるのか、どの日を数えないのか、その間に工場で何をしているのかまでは、一行に入りきりません。
ここでは納期ページとハイスピード印刷便のページ、シルクプリントの生産現場の紹介をもとに、11日の中身をひとつずつほどいてみます。
配る日から逆算して発注日を決めたい方は、5番の早見表を先にご覧ください。

A4コットンバッグ ナチュラル(マラソン大会の事例)
キャンバストート(M)(消防署イベントの事例)
目次
1. 「中11営業日」の読み方
「中(なか)11営業日」の「中」は、起点の日と終わりの日を数えずに、間に挟まる日数を表す言い方。
言葉どおりに読むと、ご入金が確認できた日を数えに入れず、そこから11営業日を挟んで出荷、という勘定になります。
営業日に数えないのは、当店の定休日と祝日、それにGW・お盆休み・年末年始の休業日。
連休や年末をまたぐご注文では、カレンダーの日数と営業日の差が大きく開きます。
もうひとつ、数えているのはお届けの日ではなく、出荷の日までという点。
納期ページの染色プリントの欄は「エコバッグの発送は」という書き出しで、11営業日の先に、さらに配送の日数が加わります。
「中○日」と「○日後」
「中○日」は、起点と終点の日を除いた間の日数。「○日後」なら、起点の翌日から数えて○日目を指すので、同じ数字でも「中」の付くほうが1日長い数え方。当店の納期は、通常の納期もハイスピード印刷便も「中」で数えています。
2. 数え始めは、ご入金の確認から
時計が動き出す条件は、プリント方法で少し違います。
染色プリントは、仕上がりレイアウトイメージをご確認・ご了承いただいたうえで、正式オーダーのご入金から。
シルクプリントは、完全版下原稿の校了をいただき、正式オーダーのご入金から数えます。
ハイスピード印刷便のページには「ご入金確認ができました時点でご注文完了」とあります。
お見積りへのご返信やデザインのご指示、レイアウトイメージの確認といった、入金までのやり取りは11営業日の外側。
納期ページに載っているお支払いの流れを、銀行振込の場合で順に拾うと、こうなります。
- お見積りがOKなら、デザインのご指示をお知らせいただく
- 当店から、仕上がりレイアウトイメージとご入金のご案内をお送りする
- レイアウトイメージがOKなら、正式オーダーのご入金
- プリント生産をして、宅配便で納品
クレジットカードの時は、3番が「決済のご依頼をご返信いただき、決済用メールから専用サイトでお手続き」に置き換わります。
銀行振込は24時間365日の「即時振込」に対応していて、振込みそのものは時間を問わずその場で済む仕組み。みずほ銀行と一部の地方銀行は未対応、と納期ページに注記しています。
ご注文はオンラインのフォームのほか、FAXでも受け付けています。
ただ、仕上がりレイアウトイメージの確認から先はEメールでのやり取りになるので、ご注文方法のページもあわせてご覧ください。
3. 最初の仕事は、版を作ること
シルクプリントは、色ごとに1枚ずつ「版」を作る方式。
入稿がイラストレーターのアウトラインデータで原寸なら、そのまま完全版下として使えます。
JPEGなどの画像や手書きのイラストは、当店でトレースしてデータに起こす有償の作業が先に入る形。
版下データができたら、製版機械用のデータに直して版を作ります。
シルクプリントとはのページで紹介している製版の工程は、全部で11段階。

製版工程1〜4:アルミの枠に紗を張って留める
アルミの枠に「紗(しゃ)」と呼ばれる網を張り、機械でテンションをかけて、重石をのせて接着剤で留めて乾燥。
紗のメッシュは、デザインの細かさやインクの種類によって4種類から選びます。

製版工程5〜8:感光乳剤を塗り、デザインを描いて焼き付ける
次に感光乳剤を塗り、製版機械でデザインを版に描いてから、強い紫外線で焼き付け。
緑だった乳剤が青く固まれば焼き付けの完了で、水につけると黒く描かれた部分が溶け、デザインの形にメッシュがのぞきます。
最後に乾かして、周りをテープで保護すると版のできあがり。
生産現場の紹介には「特急仕上げの場合、1〜11までの工程を1日半で行います」と書いてあります。
特急で詰めても1日半。版づくりは、それだけ手数のかかる工程です。
4. インクを合わせ、試し刷りしてから本番

版下データの作成とインクの調合
インクは、ご指定のカラーを調合表で確かめてから機械で調合し、プリント機にセットします。
色のご指定はDIC・PANTONEのカラーコードで。RGBやCMYKの値ではご指定いただけません。

プリント工程1〜3:セットして刷り、スポット乾燥へ
本プリントの前には、必ず何枚か試し刷りをしてリハーサル。
しわが寄らないようにトートバッグを台にセットし、スキージというヘラで版の上からインクを刷り込んだら、プリント機を回してスポット乾燥機で一度乾かします。
元の位置に戻して版をもう一度セットし、もう一刷り。

プリント工程7〜9:目で確かめてから大型乾燥機へ
仕上がり具合を職人が目で確かめ、大型乾燥機のベルトコンベアに載せて乾燥。
乾燥機を通り抜けてきたら、オリジナルエコバッグのできあがりです。
版は1色につき1版。
納期ページでは、1色刷りの中11営業日に対して、2色刷り以上は中22営業日をいただいています。
染色プリントには版がありません。
そのかわりインク代が少々高く、プリントに時間がかかるので少量生産向き、とシルクプリントのページで比べています。染色の仕組みは染色プリントとはのページへ。
5. 条件別の早見表
ここまでの日数を、ページごとの記載から一枚にまとめました。
起点は、校了(染色はレイアウトのご了承)と、正式オーダーのご入金がそろった時点です。
| 条件 | 出荷までの目安 |
|---|---|
| 染色プリント | 通常 中11営業日(万一の生産不調まで見込んだ通常納期は中15営業日) |
| シルクプリント 1色刷り | 通常 中11営業日 |
| シルクプリント 2色刷り以上 | 通常 中22営業日 |
| 色校正(Aコース・試作品1点を現物でお届け) | 中7営業日の延長。量産のご指示をいただいてから、生産納期 |
| 試作のみ(Bコース・2枚) | 校了・ご入金後、5営業日程で出荷 |
| ハイスピード印刷便(シルク1色・校正なし) | 10時までの校了・ご注文完了で、中7営業日で出荷 |
| ハイスピード印刷便(校正あり) | 同じく10時までで、色校正の分を含めて中11営業日で出荷 |
| 不具合品の交換品 | ボディの在庫がある状態で6営業日 |
枚数が大きい時は別扱いで、染色プリントは500枚、シルクプリントは4,000枚を超えると、納期を別途お知らせしています。
生産が混み合う時期は、この表より日数が要る場合も。
色校正のあとで印刷色を変える時は、シルクならカラーコードで、染色なら色を調整したデータで、あらためてご指示いただきます。
デザインそのものを変えると版の作り直しになり、製版の期間が別に要って、スケジュールも組み直し。
染色・フィルム・転写プリントの試作プリントオプションにも通常納期をいただいていて、納期が足りない場合はご利用いただけません。
6. 通常納期に入っている「余白」
納期ページの注記によると、通常の納期はトラブル時の再生産と、配送を含めた日程。
誤配送への対応のような、起こりうるトラブルに備える期間も、通常納期の中に入っています。
短納期でご注文いただいた場合は、この余白がありません。
めったに起きないとはいえ、万一障害が出ても作り直す時間が取れないため、お届けできる分だけの納品になることがあり、未生産の分は代金をご返金。B品が出た場合も、数量分のご返金での対応になります。
誤配送などへの対応も、短納期ではお受けできず、ご返金の対象外。
このため納期ページでは、日程が短くて数量を確実にそろえたい時は、予備の分を多めにご発注いただくようお願いしています。
余白は、届いたあとにも少し取っておきたいところ。
納期ページでは、まずご注文者様ご自身あてに送って検品し、それから配る先へ転送する流れをすすめていて、不具合のご連絡は商品到着後1週間以内。宅配業者と時間の指定はできず、配送先を2か所以上に分ける時は各送料と分納費がかかります。
7. ハイスピード印刷便の日程
どうしても日程が足りない時のために、シルク印刷1色刷りに限ってハイスピード印刷便をご用意しています。
10時までに校了とご注文完了が済めば、中7営業日で出荷。色校正を挟む場合は、その分を含めて中11営業日をいただきます。
通常の中11営業日と比べて縮まるのは4営業日。
そのぶん、ご利用できる条件がはっきり決まっています。
6番で見た再生産の余白は、この日程にはありません。
1日に印刷できる数量に限りがあって先着順の受付になり、混み合う時はお受けできない場合も。対応できないエコバッグの時は、別途お知らせしています。
配送に時間のかかる地域は、その分だけ納期が延長。
ご注文内容について印刷工場から問い合わせが出ることがまれにあって、お返事が遅れると生産が保留になり、出荷も遅れる可能性があります。ご利用には別途料金がかかるので、金額はページでご確認ください。
8. 事例で逆算してみる
事例集から、配る日の決まったご依頼を3件。
東京都のマラソン大会のノベルティでは、A4コットンバッグのナチュラル(4オンス)を1000枚、シルク印刷1色でお見積り。
完全版下があるのでそのままプリントしたい、というご依頼で、デザインの作業費はかかっていません。トレースの工程がないぶん、校了までの手順がひとつ少なく済みます。
東京都の学校の周年行事では、コットンバッグ(M)のナチュラルを700枚、紺と黄色のシルク2色刷りで。
ご相談の時点では記念品を選定中で、お見積りの金額を見て実行委員会で検討する予定とのことでした。希望の納期は11月初め。
2色刷りは中22営業日。
実行委員会で決めるまでの日数は、その22営業日の外側。11月初めから逆算するなら、配送の日数と、会議で決まるまでの日程も手前に足しておく計算です。
東京都SM様は、消防署で開催するイベントでお渡しするノベルティ。
紺色のボディに白のシルク1色で300枚、イラレの完全データを支給できるご依頼で、キャンバストート(M)のミッドナイトブルーでお見積りしました。
シルク1色で完全データがそろっている仕様は、ハイスピード印刷便の条件に近い形。
ただ、対象にならないエコバッグもあるので、急ぐ時はお見積りの段階で日付をお知らせください。
9. まとめ
中11営業日は、正式オーダーのご入金(シルクは校了も)がそろった日を数えずに、出荷までに挟む営業日の数。
定休日と祝日、GW・お盆休み・年末年始は数えません。
その中に、版づくりとインクの調合、試し刷り、刷りと乾燥、それに万一の再生産や配送トラブルに備える余白が入っています。
2色刷りなら中22営業日、色校正を挟むと延長、急ぐならシルク1色に限ってハイスピード印刷便。
配る日が決まっているなら、配送と検品の日数を足したうえで、お見積りのやり取りの分も手前に取っておいてください。
デザインと枚数、配る日をお知らせいただければ、間に合うプリント方法をこちらでご提案します。
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