こんにちは。コットン生地のエコバッグ・トートバッグ限定でオリジナルプリントをしている専門店です。
毎日のお買い物やお弁当に使うバッグは、どうしても汚れます。
洗っていいのか、洗うならどう洗えばプリントが傷まないのか。作る前にも、届いて使い始めてからも気になるところだと思います。
このページでは、当店の商品ページに書いてあるタグの表記や、実際にバッグを手洗いしてみた実験の結果をもとに、素材と印刷方法ごとの洗い方をまとめました。
洗えないバッグの汚れの落とし方や、洗う前提でバッグを作る時の選び方もあわせてご覧ください。

印刷済みのまま洗濯機で丸洗いできるバッグも
手洗い実験のあと乾かしたカラーボトム(XS)
目次
1. 洗う前に、バッグ内側のタグを見る
最初にしていただきたいのは、バッグの内側に縫い付けてあるタグを読むこと。
洗濯に関する注意書きのタグは、当店のバッグの多くで内側に付けてあるもの。厚手キャンバスBCトート(L)やキャンバストップカラーベルトライントートの商品ページにも、その旨を書いてあります。
気をつけたいのは、同じ形のバッグでも生地の色でタグの中身が違うこと。
キャンバススクエアトート(XS)の場合、ナイトブラックとミッドナイトブルーのタグには「洗濯することができません」「水濡れの際に色落ちすることがあります」と書かれています。生成りのナチュラルとは扱いが別、ということ。
洗濯表示のマークは、桶の絵が手洗い、×の付いたマークはその扱いができないという意味です。タグに文章で注意が書いてある時は、マークよりそちらを優先してください。
生成り(きなり)とは
漂白をしていない、綿そのものの色の生地のこと。当店の商品名でいう「ナチュラル」は、この無漂白の生成りのこと。商品ページの仕様欄に「自然素材のコットン帆布 洗濯をして長くお使いいただけます」と書いてあるのは、主にこの生成りのバッグです。色ムラの話は生成りの色ムラは欠点かにまとめました。
2. 素材別:洗えるバッグ・洗えないバッグの早見表
当店の商品ページの記載を、素材ごとに並べ直しました。
同じ素材でも商品によって表記が違うことがあるので、最後はお手元のタグで確かめてください。
| 素材・生地 | 洗濯 | 商品ページの記載と、洗う時の目安 |
|---|---|---|
| 生成りのコットン | 洗える | 薄手のシーチングから厚手の帆布まで、無漂白のナチュラルは「洗濯をして長くお使いいただけます」。水と熱で縮みやすいので乾燥機は避ける |
| 色付きのキャンバス | 商品による | キャンバススクエアトート(XS)のナイトブラック・ミッドナイトブルー、厚手コットンサコッシュのカラーボディなどは「洗濯不可・色落ちする場合あり」。汚れた時だけ、少ない水で手早く |
| 迷彩柄(ウッドランド) | 単独で | ヘヴィーキャンバストートの迷彩柄は製品洗い対応。ただし「必ず単独で洗濯」。水や汗、摩擦で色落ちや移染があるため |
| デニム | 単独で | 色落ちやアタリを風合いとして楽しむ生地。インディゴは洗うたびに少しずつ落ちるので、白い物とは分けて |
| ジュート | 洗えない | ジュートスクエアトートはタグに「洗濯できない仕様」と記載。汚れは拭き取りで(7節) |
| ジュートと綿の混紡 | 洗える | ジュート&コットンA4トート(9オンス)は、中性洗剤を使い陰干しを推奨 |
| ポリエステル・再生PET | 拭く・洗える | ポリキャンバストート(L)などは汚れを拭き取れる素材。ソフト再生PETマルシェエコバッグは印刷済みのまま洗濯機で丸洗いできる |
| 保冷バッグ | 商品による | クーラーバッグ、コンパクトクーラーショルダーバッグ、コンパクトクーラー巾着エコバッグは洗濯機で丸洗いできると商品ページに記載。それ以外はタグで確認を |
表を眺めると、洗えるかどうかを分けているのは素材よりも生地の色だと分かります。
生成りはほぼ洗える側。濃い色に染めた生地ほど、色落ちの注意書きが付きやすくなります。
3. 印刷方法で変わる、プリント面の扱い
生地が洗えても、プリントの方式によって気をつける点が変わります。
当店の印刷方法は4種類。染色プリントのページには、米国のAATCC2A洗濯堅牢度試験の結果を載せています。家庭用洗濯機で5回洗った時の色の変化を見る試験で、インクの色ごとに4〜5級。
洗濯堅牢度は1〜5級で表し、5級がもっとも変化が少ない等級。繊維製品の安全規格エコテックス規格100でも、いちばん厳しい製品分類Iを取得しています。
| 印刷方法 | 洗濯についての当店の記載 | 乾燥機 |
|---|---|---|
| シルクプリント | 洗濯に強く、色落ちや色あせが起こりにくい方式。インクを生地に刷り込み、高温の熱源と大型乾燥機を通して仕上げる | 生地に合わせて |
| 染色プリント | 生地に染み込ませる方式で、プリント面のひび割れが起きない。AATCC2A試験で高い洗濯堅牢度 | 生地に合わせて |
| フィルムプリント | マジックタッチ社のフィルムを使用。adidas の公式ユニフォームのマーキング素材で、耐久性を含む試験に合格 | 避ける・洗濯ネットを |
| 転写プリント | 写真もフルカラーで表現できる方式。熱で圧着している | 避ける・洗濯ネットを |
フィルムと転写に乾燥機が向かない理由は、オーダー規約にそのまま書いてあります。生地の収縮にプリント面が追いつかないから。コットンが縮んでも、上に貼られたフィルムは同じようには縮まないため、浮きやしわの原因になります。
もうひとつ、染色・フィルム・転写プリントのバッグは、お届けの時点でプレス跡が残っています。時間の経過で薄くなり、スチームや洗濯で完全に取れるもの。届いてすぐ洗う必要はありません。
方式ごとの違いはトートバッグのプリント方法4種類に表でまとめています。
4. 手洗いの手順
プリント入りのバッグを洗うなら、いちばん傷みが少ないのは手洗い。
当店のバッグで書かれている注意を順番に並べると、こうなります。
- タグを確認する。「洗濯できません」「水濡れで色落ち」とあれば、7節の拭き取りから試す
- 中性洗剤を水に溶かす。ジュート&コットンA4トートの商品ページでも中性洗剤を推奨しています。中性洗剤は生地や色への負担が穏やか
- 色の濃いバッグは単独で。ウッドランド迷彩のように「必ず単独で」と書かれたバッグは、ほかの物と一緒に浸けない
- もまずに、押して洗う。当店の実験では、ミッドナイトブルーのバッグは水に浸けた直後は色が出ず、もみ洗いを続けるうちに水が青みがかってきました
- 手早くすすぐ。色付きのバッグほど、水に浸けている時間を短く
- 軽く水気を切って、形を整える。ねじって絞ると型崩れやしわの元
色が出るかどうかの分かれ目は、当店の実験では4番目でした。
XSの実験ページの結論も「汚れた際の洗濯は最小限の水で素早く洗うほうがよさそう」というものでした。
5. 洗濯機で洗う時の注意
生成りのコットンや、洗濯機OKと書かれたバッグなら、洗濯機でもかまいません。
その時に守っていただきたいのは、オーダー規約にある洗濯ネットの使用。フィルムプリントと転写プリントのバッグには、当店から必ずお願いしている点です。
ネットに入れる前に、バッグを裏返しておくとさらに安心。裏返すとプリント面がほかの洗濯物とこすれにくくなります。
迷彩柄やデニム、色付きの生地は単独で。ヘヴィーキャンバストートの迷彩柄は、水や汗や摩擦で色落ちしたり、ほかの物に色が移ったりすることがあると商品ページに書いています。
洗濯機で丸洗いできると書いてあるバッグ
ソフト再生PETマルシェエコバッグと、ソフト再生PETたためる保冷温ラージバッグは「印刷済みの状態で洗濯機での丸洗い可能」。保冷バッグではクーラーバッグ、コンパクトクーラーショルダーバッグ、コンパクトクーラー巾着エコバッグも洗濯機で丸洗いできると商品ページに記載しています。食品を入れるバッグを清潔に保ちたい時の候補に。
6. 干し方とアイロン、縮みの話
洗い終わったら、形を整えて陰干しに。
ジュート&コットンA4トートの商品ページでも、洗濯のあとは陰干しをすすめています。濡れたまま置いておくとニオイやカビの原因になるので、洗ったらなるべく早く干してください。
縮みは、コットンのバッグでいちばん気になるところだと思います。
コットンは水と熱で縮みやすい素材で、乾燥機の熱はいちばん縮みを進めるもの。3節で書いたとおり、フィルムや転写のプリントは生地の縮みに追いつけません。乾燥機を使わず、自然に乾かすのが、生地にもプリントにもいちばん穏やかです。
しわが気になる時は、アイロンをプリント面から避けて裏から当て、あて布をしてください。
カラーボトム(XS)の実験では、乾いたあとのしわが目立たず、アイロンをかけなくても使えそうな仕上がりでした。
「洗い加工」のバッグは最初から少しゆがんでいる
ヘヴィーキャンバストートのように縫製後に洗い加工をしたバッグは、届いた時点で多少のゆがみやシワ、アタリがあり、1枚ごとに色の出方や風合い、サイズが少しずつ違います。洗い上げたようなこなれた風合いを出すための加工で、不良ではありません。ウォッシュ加工のバッグを選ぶ時は、この個体差も味として見ていただけると。
7. 洗えないバッグの汚れの落とし方
タグに「洗濯できません」とあるバッグでも、汚れを落とす方法はあります。
基本は拭き取り。ポリキャンバストート(L)は「汚れた場合でも拭き取りができる」素材で、OBPポケッタブルマルシェトートも多少の水濡れならさっと布で拭き取れると商品ページに書いています。
コットンやジュートでも、汚れがついてすぐなら固く絞った布で叩くように拭くと落ちやすい。
汚れは時間がたつほど落ちにくくなるので、気づいた時に。拭いたあとは風通しのいいところでしっかり乾かしてください。
部分的に洗いたい時は、汚れたところだけを少量の水と中性洗剤でつまみ洗いに。
色付きの生地なら、目立たない内側で色が出ないか先に試すと安心です。
ジュートは植物の繊維を太く織った生地で、表面に凹凸があります。
ジュートスクエアトートのように洗濯できない仕様のバッグは、拭き取りとつまみ洗いでお手入れしてください。綿と混ぜたジュート&コットンのシリーズは中性洗剤で洗えるので、洗いたい前提ならこちらを。
8. 当店の洗濯実験から
キャンバススクエアトート(XS)ミッドナイトブルーを手洗い
10オンスで重さ80gの小さなトート。タグには洗濯できない旨と、水濡れで色落ちすることがある旨が書かれています。万一汚れて洗ったらどうなるか、とレポートページで手洗いしてみました。
水に浸けてすぐは生地が水を弾き、色は出ませんでした。
もみ洗いを続けるうちに、水がやや青みがかってきます。乾かしたあとは、洗う前よりややネイビーが明るく見える仕上がり。小雨くらいなら問題はなさそうでも、汚れを洗う時は最小限の水で素早く、というのがこの実験の結論です。
キャンバススクエアトートカラーボトム(XS)レッドを手洗い
カラーボトム(XS)は4色すべてのタグに「洗濯することができません」「水濡れの際に色落ちすることがあります」とあります。鮮やかな赤い底のバッグで同じように手洗いしたところ、こちらは色落ちがありませんでした。
変化があったのは生成りの部分で、洗ったあとはややクリーム色に。
乾いたあとのしわも目立たず、アイロンなしで使えそうな状態でした。それでもタグの表記がある以上、実験ページでも頻繁な洗濯はおすすめしていません。
同じ「洗濯できません」のタグでも、生地の色によって結果が違った、というのがふたつの実験から言えることです。
9. 洗う前提でバッグを作るなら
お弁当入れや毎日の買い物袋のように、洗って使ってもらいたいバッグを作るなら、注文の段階で選べることがあります。
当店の事例から、洗濯を気にされたご相談を拾いました。
発表会の記念品に、洗濯に強くビビッドな印刷を(神奈川県のお客様)
オゾン漂白バイカラーバッグ(L)に、白と黒のロゴマークと茶系オレンジの英字を入れたいというご相談。「洗濯に強く、ビビッドな印刷方法を希望します」とのご要望に、4色両面のシルクプリントで80枚、フルカラー片面の染色プリントで100枚の両方をお見積りし、比べながら決めていただきました。
ペットサロンのトートで、印刷が取れやすくないかを心配されて(東京都HH様)
「画像が荒くならないか、印刷が取れやすくないか」というご質問に、お送りいただいた画像を印刷用の線データに変換してお返ししました。候補のうちジュートスクエアトート(S)は生地面が粗く細かい表現が難しいため、キャンバススクエアトート(XS)をおすすめしています。
ノベルティでお弁当サイズのバッグを100枚(東京都のお客様)
キャラクターと花柄をフルカラーで、という初回100枚のご相談に、キャンバストート(S)と染色プリントでお見積り。見積りには、無漂白の自然なコットン素材は洗濯もして永く使っていただける、という一行を添えています。
洗う前提で作る時に確かめておきたいのは、次の4点です。
- 生地の色——繰り返し洗うなら生成りのコットンが扱いやすい。濃い色の生地は商品ページの洗濯表記を先に確認
- 素材——ジュート100%は洗濯できない仕様のものがある。洗いたいならジュート&コットンや、洗濯機OKの再生PET
- 印刷方法——洗濯の多いバッグはシルクか染色が扱いやすい。フィルムと転写は乾燥機を避けてもらう前提で
- 配る相手への一言——ノベルティなら「洗濯ネットに入れて、乾燥機は使わずに」と添えるだけで、プリントの持ちが変わる
10. よくある質問
Q. 届いたバッグにプレスの跡がついているのですが。
A. 染色・フィルム・転写プリントのバッグは、お届け時にプレス跡が残っています。時間の経過で薄くなり、スチームや洗濯で完全に取れるものなので、そのままお使いいただいてかまいません。
Q. 洗ったら縮みますか?
A. コットンは水と熱で縮みやすい素材。乾燥機を使わず、形を整えて陰干しにすると縮みを抑えられます。フィルム・転写プリントは生地の縮みにプリント面が追いつかないので、特に乾燥機は避けてください。
Q. 漂白剤は使えますか?
A. 漂白剤、特に塩素系のものは色柄やプリントを傷めやすいので、プリント入りのバッグには使わないのが無難。汚れは中性洗剤でのつまみ洗いから試してください。
Q. ほかの洗濯物に色が移りませんか?
A. 迷彩柄のウッドランドは、水や汗や摩擦で色落ちや移染があるため「必ず単独で洗濯」と商品ページに書いています。色の濃いバッグやデニムは、ほかの物と分けて洗ってください。
Q. 洗濯機で洗えるバッグはありますか?
A. ソフト再生PETマルシェエコバッグ、ソフト再生PETたためる保冷温ラージバッグは、印刷済みのまま洗濯機で丸洗いできます。保冷バッグの一部にも洗濯機OKのものがあるので、保冷トートの一覧から商品ページの記載をご確認ください。
Q. 実物で洗い心地を確かめられますか?
A. サンプル取り寄せ購入で無地の現物を、試作プリントオプションで印刷した試作品を手に取れます。洗って使う用途がはっきりしているなら、試作を一度洗ってから本生産に進む方法も。
11. まとめ
洗う前にまずタグ。
生成りのコットンはほぼ洗えて、濃い色に染めた生地やジュートは洗濯不可の表記が付きやすい、というのが当店の商品ページを並べて見えた傾向です。
洗う時は、手洗いならもまずに手早く、洗濯機ならネットに入れて裏返しに。
乾燥機は使わず陰干しで。ここまで守れば、生地の縮みもプリントの傷みもかなり防げます。
これから作るバッグなら、洗う前提で生地の色と印刷方法を選んでおくのがいちばん確実。お見積りの時に「洗って使う予定」と書き添えていただければ、それに合うバッグと方式をご提案します。
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